施設志向

これはあくまで私感なんですが、ここ最近の不景気が在宅介護にもいよいよ影を落としてきているように感じます。
この1年くらい、介護者が生活のために仕事に出て、在宅介護をあきらめるケースが増えてきているように思います。
これは私たち在宅サービス事業者にとっては由々しき事態なのです。ご家族が在宅介護を続けたいと思っていても、不景気のせいで続けられないなんて・・・。
今までは老親が元気でいたので感じなかった介護負担が、ご家族が少しでも仕事に出ないといけなくなったときに、なにかをきっかけに介護に直面する。それが「施設に・・・」となってしまうのではないか。
また、これまで使っていたサービスが、介護者が職を失ったために利用できなくなった、という話も聞くようになりました。

そういう現実を受け止めるかのように、この鳥取でも入所施設(有料老人ホームなど)が特に最近増えてきています。「木守舎」だってそうじゃないか、といわれたらそうかもしれませんが。
在宅サービスを展開している事業者が、これからこぞって「入所」を自前で持とうとするのは時代の流れ。
しかしその先に見えるのは結局、不毛な値段競争なのではないか。

そんなことになったら、はたして介護保険の根本的な意義が問われるようなことになってしまうのではないでしょうか。事業者が自分たちの生き残りのためにしたことが、制度を破壊してしまうかもしれないのです。

本来あるべき理念はなにか。見失うことのないようにしながらも葛藤は続いています。
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by ikunosange | 2009-06-26 14:02 | 日々思うこと
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