地域の支え

ある一人暮らしの利用者さんのことで、担当の民生委員さんと話をした。

昼夜を問わず荷物をかついで徘徊をされ、近所の玄関の扉を叩いたりで、周りがかなり困っているとのことで、この民生委員さんは地域の調整役として、家族や、行政、介護サービスのあいだに入って格闘している。そして私たちに対して、怒っている。


その民生委員さんの言葉。

「私は細かい制度のことはよくわからないので、自分の耳で聴いて考え、体験したことで言わせてもらう。」

「この町には今、独居の高齢者で三人くらい困難なケースがあって、似たようなことで困っている。それは、本人にはもう一人暮らしが難しいのに、その家族は介護サービスがなんとかしてくれると思っていること。」

「介護サービスはというと、本人や家族の意思が大事だという。でも介護サービスは、自分たちがおこなっているサービスの時間以外は、地域が本人をみているのだということを、てんでわかっちゃいない。」



その「てんでわかっちゃいない」介護サービスたる我々は、そのお年寄りのご飯の心配からお金の管理まで、いろんなことを多面的に支援してきた。しかし、地域からすれば、そのお年寄り個人の生活を支えるという狭い視点からでしか地域を見てない、と言われても仕方がないのかもしれない。

「支えたいのはよくわかる。もちろんそれは私らも同じ。だけど支えているのは介護サービスだけじゃない。地域のことも忘れるな。」

民生委員さんのド迫力のまくし立てが耳に残った。
[PR]
by ikunosange | 2009-09-11 17:53 | 日々思うこと
<< 移転の準備 一人用テーブルを探してます >>