広島で考えたこと

日曜日は、広島でおこなわれた小規模多機能全国セミナーの分科会1にパネラーの一人として参加させていただいて、木守舎のことを話させていただきました。
会場が大学の大きな講義室ということで大変緊張しましたが、他のパネラーの皆さんと責任分担できるので、内心は気が楽でした。
私の悪いところなのですが、自分の役目が終わるとボーっとしてしまい、会場のあちこちをキョロキョロして、集まっておられるいろんな人々をウォッチングしてしまいます。
あっ、あの人見たことある、どこかで会ったな、誰だっけ…とか。
他の方の話が耳に入らなくなって、突然司会の人に当てられてビビりまくる、ということによくなってしまうのですが、幸い今回は横のパネラーさんのパワーポイントを操作することになり、最後まで緊張感が保たれました。

今回ご一緒したパネラーで、広島県の「認知症の人と家族の会」の村上敬子さんのお話がとても印象に残ったので、一部分ですが書かせていただこうと思います。

私たちのような介護事業者をたとえば洋服屋さんとします。
認知症の人やその家族をたとえばお客さんとします。
服を買いに来たお客さんは洋服屋さんに尋ねます。「どんな洋服がいいかしら」
「こんなのはいかがですか?」と洋服屋さんはお店の中の在庫から服を勧めます。
ところがその勧めた服はというと、真夏なのにダウンジャケットだったり、真冬なのにタンクトップだったり、Lサイズの体型の人なのに「ほら、これなんか流行の最先端でおしゃれですよ」とSサイズを勧めたり。
もともとあまり種類のない中で勧めようとするから無理があるにもかかわらず、「他のはありませんか」と訊こうものなら、少しムッとして、「どこの店に行っても同じですからね」という感じ。洋服屋さんは自分の店の都合ばかり言っているのに気づいていない。

なるほどー。我々もそうかもしれない…。
利用する人のニーズは人それぞれ。在庫の都合に合わせてもらうのではなく、それぞれの暮らしに必要とする服があるはず。そこを忘れてしまってはその洋服屋さん(介護事業者)はお客さんから見放されてしまいます。

制度を生かすも殺すもすべては運用する人にかかっています。たとえば小規模多機能型居宅介護という制度には、特にそれが問われています。

明日もがんばろ。
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by ikunosange | 2009-12-21 22:49 | 日々思うこと
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