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「願い」

谷川俊太郎 「願い」


いっしょにふるえて下さい
私が熱でふるえているとき
私の熱を数字に変えたりしないで
私の汗びっしょりの肌に
あなたのひんやりと乾いた肌を下さい

分かろうとしないで下さい
私がうわごとを言いつづけるとき
意味なんか探さないで
夜っぴて私のそばにいて下さい
たとえ私があなたを突きとばしても

私の痛みは私だけのもの
あなたにわけてあげることはできません
全世界が一本の鋭い錐でしかないとき
せめて目をつむり耐えて下さい
あなたも私の敵であるということに

あなたをまるごと私に下さい
頭だけではいやです心だけでも
あなたの背中に私を負って
手さぐりでさまよってほしいのです
よみのくにの泉のほとりを


先日お邪魔した「第2宅老所よりあい」の村瀬孝生さんのお気に入りの詩です。
村瀬さんはこの詩のことを、「すべてが見透かされるほどの高みと、地を這うかのようなリアルさと、どんなに目をこらしてみても見通せない深みが潜んでいる」と書いておられました。



         
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by ikunosange | 2009-07-24 18:17 | 日々思うこと

宅老所よりあい視察

先週、博多の「宅老所よりあい」と「第2宅老所よりあい」に行ってきました!!!
このあいだ木守舎セミナーにご出演いただいた下村恵美子さんと村瀬孝生さんの事業所です。

「よりあい」といえば、全国の高齢者施設として一番有名といっても過言ではないと思います。
かの三好春樹さんは、「北欧に行かなくても日本には『よりあい』がある」と常々仰られ、
かの谷川俊太郎さんも、「ぼけたら『よりあい』に行く」と公言して憚らない、あの「よりあい」です。

実は私は今から約9年くらい前に一度お邪魔してますが、その当時は今の建物の「第2」ができていませんでしたので、あのこだわりのケアの「よりあい」が新築を建てたらどんな建物になるのか、とても楽しみにしていました。

特急と新幹線を乗りついで博多に行きました。着いてすぐに本家「よりあい」に寄らせていただき、翌日の午前中には「第2」を見学させていただきました。うれしいことに「よりあい」の皆さんが歓迎会までしてくださり、もつ鍋とビールを堪能いたしました。翌日のお昼は博多ラーメン!!! 食べ物のことばかり書いてはいけませんね。

見学の感想は・・・いまだ興奮していて言葉に表せません。ご迷惑も顧みず、鳥取に戻ってからすぐにもう一度近いうちにお邪魔できないかお願いしてしまった、といえば興奮ぶりが伝わってくるのではないでしょうか。
言葉で表そうとすると、陳腐な言葉しか出てきません。またいつか書きたいと思います。

ところで「第2よりあい」の建物については以下のサイトに写真が公開されています。知らなかったけど、「チルチンびと」という雑誌にも載ったのだそうです。バックナンバー探してみます。

http://www.fuudo.com/works/works-iryou-2yoriai.html

↑ 一番下のスライドショーがお勧めです。
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by ikunosange | 2009-07-20 19:08 | 日々思うこと

いのちのおわりに

まだ来年のことではありますが、「日本ホスピス・在宅ケア研究会」の全国大会が鳥取でおこなわれます!
実行委員会の大会長は「野の花診療所」の徳永進先生です。
いやー、凄いゲストの名前が挙がっていますよ。

一例ですが、おなじみ谷川俊太郎さん、玄侑宗久さん、一青窈さん(予定)!!!、鷲田清一さんなどなど。
他にも著名人がたくさん出演されるそうです。

介護現場からも、阪井由佳子さん(富山・にぎやか)、柴田久美子さん(隠岐島・なごみの里)、鳥海房枝さん(東京・清水坂あじさい荘)、安西順子さん(千葉・ひぐらしのいえ)がそれぞれのお立場でターミナルケアについてお話をされる予定です。

来年は今年よりもさらに暑い、いや熱い夏になりそうですね!!!

全国大会の詳細はこちら http://hospice18.web.fc2.com/
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by ikunosange | 2009-07-15 16:42 | 日々思うこと

政治と介護

政権交代だなんだと政治が騒がしい季節がやってまいりましたね。
普段はまったく政治と縁がありませんが、介護に関することだけは気になります。
介護職員の給与水準を一律に引き上げる新制度が話題となっているように、政治と介護はとても密接です。

そういえば以前、某議員さんたちが視察に来られたことがありました。
こういう場合は、現場をさっと見学して、ちょこちょこっと現状を説明しておしまい、というパターンなのですが、それでも議員さんによって反応はそれぞれ。
一番熱心に聴いてくれるのはやはり女性議員さんですね。介護が他人事でないという気持ちが伝わってきます。ところが男の人はあまり熱心ではない感じです。介護の話をするとうつむいて決まりの悪そうな顔をされたり、聴いているのか寝ているのかよくわからない人もあります。どれくらい儲かるのかということにしか興味がなかったり。そういうときはまじめに話をするのが馬鹿らしくなりますよ本当に(怒)!!!

まあ、議員さんによって得意分野があると思うので、一概に無関心と決めつけることはよくないとは思うのですが、そこはやはり市民の代表として少しくらいの関心は持っておいていただきたいものです!

これまでは誰に投票したらいいのかわかりませんでしたが、次はぜったい介護現場に関心を持ってくださる方に投票しようと思いました。
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by ikunosange | 2009-07-13 12:40 | 日々思うこと

研修に行って思ったこと

先日、ある研修会に行ってきました。
研修そのものは有意義でした。たぶん勉強にもなりました。
そのこととはまったく無関係に感じたことがあります。

「自分が理解していることを他人にもわかりやすく説明する、というのは難しい」

私はせっかちなので、説明を聴いているとつい、「要するに?」とか「早い話が!」を講師さんに言いたくなってしまう。聴けば聴くほどモヤモヤしてしまうことってないですか。
私は自分が人並み以上に理解力があると思っていてこんなことを書いているわけではありません。たぶんみんなが思っていることだけど、みんなは大人だから辛抱しているのだと思います。

講師さんがわかりやすく説明しようとするとどうしても長くなるというのはわかるのですが、そうはいっても聴く人のレベルを低く見積もりすぎているんじゃないかとこちらが感じると、勉強の意欲が一気に削がれます。

でもスカッと説明してしまうと、せっかく一日使って説明しようと思っていたことが1時間で済んでしまう。そうなると大人の世界だからいろいろと不都合が・・・。せっかく出張でここまで来たのだから・・・とか。
ここはまあ、おひとつどうですか、いやいや私もねえ、本当はスカッと言いたいんですよ、でもねえ、という感じなのかもしれない。

というわけでわかりやすく説明するといろいろと不都合があるので、世の中のまわりくどい話というのはそれはそれで世間の役にたぶんたっているのだ、というなんの役にもたたないお話。
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by ikunosange | 2009-07-07 20:18 | 日々思うこと

うつわ

うつわ・・・。うつわ、打つわ、撃つわ、討つわ、いやいや・・・
「うつわ」とは「器」、人の度量の大きさ、深さのことです。

最近なぜかこの「器」という言葉に突き当たります。
湖山で小規模多機能とグループホーム。商栄町で居宅介護支援。行徳で二か所のデイサービス。
これだけやれば毎日いろんな問題にぶつかります。本当に・・・
毎日試されています。私の「器」、スタッフの「器」。会社としての「器」。

正直しんどいときがあります・・・

以前はもっとのんびりしていました。関わっているケースの数も少なかったし。
それに以前は介護保険という制度も手探りで、規制もゆるやかでした。
今は違います。
ちょっと判断を誤れば、違反行為に結びつきます。しかも世間の要求がとても高くなりました。

介護にまつわる問題についても、以前はご本人に対する介護にほとんど限られていたのですが、今ではいろんなファクターに関わらざるをえなくなりました。クレーム、リスクマネジメント、経済面、権利擁護、虐待、ターミナルケア、キーパーソン、介護力、住まいの問題などなど。
特に管理者やケアマネージャーは、知識や専門性だけでなく、人間としての「器」やコミュニケーション能力が強く問われる毎日です。
教科書や世間のイメージとはまるで違う世界の片隅で、私たちの現実は、でも目の前にあるのです。
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by ikunosange | 2009-07-03 19:21 | 日々思うこと

公務員も介護現場体験

明日うちのグループホームに、某公務員の方が介護体験をされます。
介護現場の実情を知り、介護の実際について身を持って体験されたいとのこと。
それはとてもいいことです!
というわけで「いくのさん家」の総力を挙げて(大袈裟)、この体験実習を応援することにしました!
ちなみにこの試みは先月から始まっていまして、グループホームだけでなく小規模多機能やデイサービス、居宅介護支援でも体験実習をお受けする予定です。
この体験が、よりよい政策づくりに役立つといいですね(・・・役に立たなかったりして)。
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by ikunosange | 2009-07-01 19:33 | 日々思うこと