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木守舎の役目

ずいぶん書き込みを怠ってました。すいません。
「やすらぎ支援員」の養成研修は無事終了しまして、あらたに7名の方が支援員になられることになりました。研修自体も幸い台風の影響もなく滞りなく済みました。と、ここまで書いて思ったのだけど、台風のことなんてずいぶん前のことですね。


さて、行徳でこの4月から始めさせていただいている「木守舎」。
ご入居いただいている方のお一人が、口から食べることができなくなり、入退院を繰り返しておられたのですが、木守舎に戻ることがいよいよ困難になられました。

正直言いまして私自身、ひとりの高齢者の方に対してどういう最期の場を用意できるのか、ということばかり心配しすぎて、肝心のご本人やご家族の気持ちを考えるという大事なことがおろそかになってました。
木守舎の目的のひとつである、「ご家族が介護の主役である場をつくること」が、開設半年にして、いきなり躓いてしまったわけです。

でも、この方のケースを通して、「ここの目的はなんなのか」とか、「スタッフの気持ちはついてきているのか」という問いに何度も直面することができ、おかげさまでずいぶん成長させていただいたように思います。
「木守舎」にとっての初めてとなったターミナルケアは、入院によって形の上では終わってしまったわけですが、本当に本当に大きな経験となりました。

実は一番驚いたのは、私の想像以上にスタッフひとりずつがここの開設目的をとても深く、重く受けとめていたということ。
自分の仕事を上手に語れるような派手なスタッフは一人もいませんが、自分の受け持った役割に最大限の注意と努力を惜しまない、みんな。
本当に大した連中です。
by ikunosange | 2009-10-21 12:36 | 木守舎
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